臨終から葬儀まで

カトリック吉祥寺教会の信者の手引き

葬儀のキリスト教的意義

Candle

「教会は葬儀において、何よりも復活信仰を表明し、キリストによって死者を神のみ手にゆだねる。死からいのちへと過ぎ越されたキリストによってあがなわれたことを信じる教会は、葬儀において神の偉大なわざを記念し、感謝をささげる。

それは、死んで復活されたキリストに洗礼によって結ばれた信者が、キリストとともに死を通って生命に移るよう、すなわち故人が清められて、聖なる選ばれた者とともに受け入れられ、キリストの再臨と死者の復活を待ち望むよう祈るためである。

したがって教会は、死者のためにキリストの過越のいけにえをささげ、彼らのために祈り、懇願する。こうして、互いにキリストのからだの部分として交わっている者は救いのわざにあずかり、遺族、参列者は希望と慰めを受ける。

教会の葬儀は、死者のために祈ることのみを目的としているのではない。生者のために祈る場でもある。神ご自身が、悲しみのうちにある遺族の力、励ましとなってくださるように祈ると同時に、洗礼によってキリストの死に結ばれた者が、その復活にも結ばれることができる、という復活への信仰を新たにし、宣言する場でもある。」(「カトリック儀式書・葬儀」より)

1. 重篤のとき

家族に重篤な状態の方がおられる場合、主任司祭に連絡をしてください。可能であれば司祭が病人を訪問し、ゆるしの秘跡、病者の塗油の秘跡を行い、旅路の糧であるご聖体を授け、主のもとへの旅立ちの準備をします。

なお、臨終のときだけではなく、重病にかかったときは、遠慮なく以上の秘跡を司祭に依頼することが望ましいです。本人やその親族の依頼があれば、司祭は病院や施設および自宅などを訪問します。

2. 死の直後

臨終に立ち会った人は、亡くなった方が御子イエス・キリストの復活にあずかり、すべての罪から解放されて、神のみ前に立つことができますように、「主の祈り」、「アヴェ・マリア」などの祈りをささげてください。

◉ 病院で亡くなったとき

通常、病院で亡くなった後、ご遺体が病院から出るまでに、2~3時間はかかります。医師による死亡診断書の作成、死後の処置などがあるからです。

ご遺体は葬儀社に依頼して、自宅に帰るか、葬儀社に安置をお願いすることもできます。なお病院を出る際には、必ず死亡診断書を受け取らなければなりません。

病院側が葬儀社を紹介してくれるケースもありますが、キリスト教式葬儀に精通しているとは限りません。吉祥寺教会の推薦の葬儀社に頼んだ方が、より安心して葬儀を行うことができます。その旨、ハッキリと病院側に告げてください。

◉ 自宅で亡くなったとき

すでに亡くなっていると思われる場合、かかりつけの主治医がある場合には連絡をしてください。その他の場合、救急車を呼びます。警察に連絡をする必要がある場合もあります。

必要な連絡の後、教会へご連絡ください。深夜など、万が一教会に連絡がつかないときは、吉祥寺教会の推薦の葬儀社に連絡してください。

3. 日取り

一般的には死亡して二、三日後に葬儀ミサ・告別式となります。日程については、ご遺族の希望が尊重されますが、火葬場に合わせる必要がありますし、教会にも、典礼暦(例えば主日、または主の降誕祭のような大祭日)や各種の行事の為に、葬儀を執り行うことができない日もありますので、それによる調整も必要です。

4. 打合せ

葬儀ミサ、告別式の流れを説明し、役割分担などを確認するために、遺族代表、司祭と葬儀社の代表で打合せを行います。

5. 葬儀ミサ・告別式

イエス・キリストの死と復活の記念であるミサを故人のために捧げることによって、復活の希望を新たにしながら、故人を神のみ手にゆだね、神の慰めを受け、故人に別れを告げます。

故人とのお別れにあたり、告別式に於いては献花をして故人に別れを告げます。式の中で故人を偲ぶ遺族の挨拶をすることも薦められています。

式の進行に関わる司会は葬儀社が担当し、オルガン伴奏は教会の信徒が奉仕いたします。

6. 火葬

火葬の直前にお祈りをします。

火葬のあとは、「埋葬許可書」を受け取り、納骨まで、遺骨とともに大切に保管してください。

7. 納骨

納骨の日取りや方法には、 特に決まりはありません。日本の習慣にしたがい、四十九日目ぐらいに行われることもあるようです。

納骨式を希望する場合は教会の事務所でお申込みください。

8. 教会への献金

葬儀ミサ、告別式、オルガン伴奏などに対する教会への献金については、教会の事務所でご相談ください。

9. 追悼の祈り

故人や先祖に感謝し、その方々のために祈ることは、自然であり、大切なことです。

カトリック教会には特別な決まりはありませんが、信者は皆キリストによって一つに結ばれた者として、お互いのために祈り、助け合い、神の愛のうちに復活の希望をもって生きていますので、死者のために祈ることは共同体としても大切なことです。故人のためにミサを捧げて頂くようにミサ依頼をすることもできます。

洗礼を受けずに亡くなられた先祖の方々のために個人的に祈ることや、ミサ依頼をすることも大切なことです。

カトリック教会では11月を「死者の月」として、亡くなられた方々のために特別に祈ります。




◎ 緊急洗礼

信者でない人が受洗を望んでいる場合は、病床に司祭を招いて、洗礼を授けてもらうことができます。私たち信者にとって大切なことは、本人が洗礼を望んでいるかどうかを日頃から確かめておくことです。

司祭を招く余裕がなく、日ごろから洗礼を望んでいる人に対しては、誰でも、たとえ洗礼を受けていない人でも、洗礼を授けることができます。その場合は、本人の名を言って、「○○〇さん、わたしは、父と子と聖霊のみ名によって、あなたに洗礼を授けます。」と言いながら、頭の上に水を三回注ぎます。

洗礼を授けた後は洗礼の記録や籍を作成するため速やかに教会にその旨を届け出ることが必要です。

◎ 家族のうちで自分一人だけが信者の場合

いちばん良い方法は、生前から、家族や身近な方、および教会の親しい友人などに、自分の葬儀はカトリック教会で執り行ってほしいと希望を伝え、教会への連絡、相談などを頼んでおくことです。

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