私たちの信仰

わたしたちが信じている神

「パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。『アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、わたしは認めます。道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、「知られざる神に」と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。また、何か足りないことでもあるかのように、人の手によって仕えてもらう必要もありません。すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神だからです。神は、一人の人からすべての民族を造り出して、地上の至るところに住まわせ、季節を決め、彼らの居住地の境界をお決めになりました。これは、人に神を求めさせるためであり、また、彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。皆さんのうちのある詩人たちも、/「我らは神の中に生き、動き、存在する」/「我らもその子孫である」と、/言っているとおりです。わたしたちは神の子孫なのですから、神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考えてはなりません。さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今はどこにいる人でも皆悔い改めるようにと、命じておられます。それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人にそのことの確証をお与えになったのです』」。新約聖書の使徒言行録 17章22節-31節

イエス・キリストとその教会

「わたしがあなたがたを愛したように、
互いに愛し合いなさい」
ー主イエスのことばー

キリスト教会は、およそ二千年前、イスラエルのべツレヘムで誕生されたイエスに由来しています。イエスは、三十歳頃、国を巡って身分を問わずいろいろな人びとと関わり、病人や困っている人、差別されている人を助け「神はすべての人びとを愛しておられる天のおん父である」と教え、また私たちの幸福の源である神への道を教えてくださいました。
イエスは生涯人びとを愛していましたが、権力者にねたまれて、死刑に定められ、十字架にかけられて亡くなりました。しかし、宇宙万物の創造主である神は、このイエスを三日目に復活させ、ご自分が誠実な方であり、愛が悪よりも、死よりも強いことを示されました。復活したイエスは、弟子たちに現れ、全世界に行き、自分たちが見聞きしたこと、教えられたことを伝えるように命じました。
イエスの教えを信じて、その弟子となった人びとは、イエスと同じように、どんな人をも愛するように努力しながら、イエスが与えた希望に生きています。イエスによって愛の源である神と結ばれて永遠に生きるというこの希望は、キリスト者に大きな喜びと平和、さらにイエスに従う力を与えています。
カトリック教会は、世界中で教育、福祉等の分野で、社会に大きく貢献しています。

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イエスの教え

  • 「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです」(ヨハネの福音書17章3節)
  • 「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」(マタイの福音書5章45節)
  • 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された」(ヨハネの福音書3章16節)
  • 「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである」(ヨハネの福音書3章17節)
  • 「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」(マルコの福音書12章30節)
  • 「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネの福音書13章34節)
  • 「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイの福音書7章12節)
  • 「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きているわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない」(ヨハネの福音書11章25節-26節)

神への祈りとは

「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ
正しい者にも正しくない者にも
雨を降らせてくださる」
ー主イエスのことばー

祈るとは、まず、「神に感謝する」ことです。あなたの命、あなた自身、またあなたが使用しているもの、すべては神の恵みです。いただいているすべての恵みを神に感謝してください。

また、祈るとは 「神を賛美する」ことです。自然、小鳥、花、子どもの素直さ、すべての美しいものに、神の知恵と偉大さ、神の素晴らしさを感じとって、神を賛美してください。

さらに、祈るとは 「神にゆるしを願う」ことです。私たちは恵みをいっぱい受けているにもかかわらず、神を忘れたり、自分勝手に振る舞ったりすることを省みて、神におわびしましょう。

最後に、祈るとは謙虚な気持ちで「神に願う」ことです。あなたの悩みを神にゆだねてください。神は、私たちの幸せを望んでおられますので、あなたに必要な助けを必ず与えてくださいます。

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主の祈り

(主イエスが教えてくださった祈り)

天におられるわたしたちの 父よ、
み名が聖とされますように。
み国が 来ますように。
みこころが 天に 行われるとおり
地にも 行われますように。
わたしたちの 日ごとの糧を
今日もお与えください。
わたしたちの 罪をおゆるしください。
わたしたちも 人をゆるします。
わたしたちを 誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

アヴェ・マリアの祈り

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。